組織の動きが止まったときに最初に確認すること
組織が動かないという相談を受けたとき、採用や給与の話から始めることはほとんどありません。まず確認するのは、誰が何を決める権限を持っているかです。この構造が曖昧なまま、制度を変えても状況は変わりません。
意思決定の構造を書き出す
現在の業務を書き出して、それぞれに「誰が最終的に決めるか」を割り当てます。この作業をやると、決める人が決まっていない業務と、複数の人が関与しすぎている業務が見えてきます。
前者は意思決定が遅くなる原因です。後者は、誰も責任を取らない状態を生みます。どちらも、組織の動きを止める構造的な原因になります。
社内だけで進めることの難しさ
この整理を社内だけでやろうとすると、既存の力関係が邪魔をします。「あの部門の権限を減らす」という話になると、感情的な反発が出てきます。外部の人間が入ることで、議論が構造の話として進みやすくなります。
外部が入る場合も、最終的な判断は経営者が行います。外部の役割は、選択肢を整理して、それぞれの結果を見えやすくすることです。
評価制度は構造の整理が終わってから
役割分担が整理されると、評価の基準が決めやすくなります。誰が何を担当しているかが明確になれば、その成果をどう測るかを議論できます。
逆に、役割分担が曖昧なまま評価制度を作ると、何を評価しているのかが不明確になります。制度だけが複雑になって、現場には伝わらないという状況が生まれます。評価制度の話は、構造の整理が終わってから始めることをお勧めしています。
組織の問題は、制度より構造の話から始めると、議論が早く進む場合が多いです。